「7時のニュースは7時に見なくてもいい」
「TV局が番組を作って放映し、それを視聴者が見る」という形がTV放映開始以来続き、これがTVの最終型だと思われてきた。
しかし、コンテンツを充実させVODを行うアクトビラは、これを過去の物にする。
今までなら、8時に帰宅したのでは録画してない限り7時のニュースは見られない。
日曜日に起きた中越沖地震はニュース番組が多い日曜日だったのでLive報道を見ることができた。しかし通常番組枠の月曜日からは、時代劇や探偵物の再放送、テレホンショッピングなどが流され、地震の情報は見たくてもニュース番組の時間まで待つしかなかった。
VODではこれが根本的に変わる。
8時に帰宅しニュースが見たかったら、VODのニュースチャンネル(番組)を選べば、ニュース番組を始めの部分から見ることができる。途中で席を外すなら番組を一時停止にすればいい。
事件の続報を見たければ、次々アップロードされる関連ニュースを見ればいい。
地方で起きた事件を、地方局またはキー局から派遣されたクルーが取材してキー局が全国に放映する流れでなく、地方局のクルーが取材して編集、それをVODのサーバーにアップロードすれば、世界中の誰でもその瞬間からその番組を見ることができるようなる。
見たい番組を待つ必要はない、放映される時間を気にする必要もない。自分の都合に合わせて見たい番組を見ればよいのだ。途中で席を立つときも、番組を録画する必要はない。自分の都合に合わせて止めておけばよいのだ。
裏番組が何かも気にならない。録画する必要もない。見たい番組の順番を決めてつぎつぎ見ればいいだけのことである。
アクトビラは TV 2.0か
「激走! 5000キロ」(原題 THE GUMBALL RALLY 1976年/米国)が好きでも、DVDがなければレンタル屋は棚に並べてくれない。しかし、デジタル化されてVODのリストにのれば、見たいときにいつでも見ることができる。プレスしてDVDを作りパッケージにする必要は全然ない。これはアマゾンなどのいわゆるロングテールだが、VODでは在庫や物流にかかるコストはさらに少ない。
VODのネックの一つはコンテンツの数だが、アクトビラには次々とコンテンツホルダーが参加を表明している。母体の大手家電メーカーの多くは、映画会社と深い関係を持っていた。NHKには例のアーカイブスがある。2008年度には2,000本を超えるコンテンツを用意するという話も聞くが、多分それ以上の本数になるだろう。インターネットで勝者になるビジネスモデルには、いつも「圧倒的」という言葉がついてまわる。
使い慣れたTVリモコンだけで利用できることもアクトビラの利点である。
ごちゃごちゃしたYahoo!のインデックス画面を見慣れた目に、シンプルなGoogleのトップページはとても新鮮に見えたものだ。今はインターネットのポータルサービスに似たアクトビラのメニュー画面だが、洗練された独自のユーザインターフェイスが現れれば、以後はそれがVODポータルの標準になる可能性さえある。
家電業界には、「TV沢山作ったのに稼いでいるのはTV局ばっかり」の鬱憤があると聞く。さらに「PC + ディスプレイ連合」のPCセントリックによって、TVは居間から追い出されつつある。情報家電ネットワーク化に関する検討会に参画した主要家電メーカーの、居間を取り返すことを悲願としたアクトビラは、これらを一挙に解決できる乾坤一擲のTVセントリック大作戦とみることができる。
最近、NTTはブロードバンド回線をTVに接続するサービスを進めているが、これも流れに沿っている。
「圧倒的」がどこまで進むのか見ていきたい。
準備中:TV局の生き残り方
準備中:多様化する生活の中で生まれる流行
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